2005年8月5日〜28日 in 松竹座
*本編2幕レポ*
第二幕 第一場 ホープランドの森(前場から少し後) 心変わりの魔法にこんがらがった恋心をどうやって戻すか悩む妖精達。全員に魔法かけまくって元に戻すしかないと半分やけに魔法の力を振りまくと、偶然通りかかったシートンにかけてしまい、ますます恋愛模様は複雑に。それでもなんとかかんとか魔法をかけ、恋人たちの恋心を元に戻すことに成功します。 幕が上がるとブランコに乗ったままの妖精2人は、舞台中央に吊るされている、心変わりの魔法によって行き違いになってしまった恋愛相関図を見てため息ついてます。見事に入れ替わってる、どうする?と言った後、「いっそ片っ端からほれ薬かけまくっちゃうか」と投げやりなコンフィの提案に乗るエルフィン「いいねぇ、トイレの火事だ!!」最初に聞いた時は???な台詞でしたが、コンフィが意味を尋ねると、「ヤケクソ、焼けたクソ!!」その後笑い飛ばすエルフィン。…いやああ!!こんな妖精に人生むちゃくちゃにされたくない!!そしてブランコの上で妖精達がそんな物騒な話をしているところに、暗闇の森で無事合流できたマーガレットとシートンがやってきます。誰もいないと思って冗談で妖精が振るった惚れ薬を今度はシートンが(気の毒)「うそ、いつからいたの?」って眉を顰め、ブランコの上で体の向きを変える妖精は可愛いんだけど、ホンマに迷惑です。そして倒れたシートンを心配して助け起こしたマーガレットに惚れてしまいます。恋心が前面に出てきた途端、めっちゃ男前モードになるシートンが素敵過ぎます(爆)秘めていた恋心が表に出てきたと、羽でふわふわの帽子を後ろに投げ捨て、それを神山がキャッチ。マルの演技も気になるところですが、貰った帽子を被ったり、羽を撫でたり、小妖精達で遊んでる姿がこれまた可愛い。27日の夜だったか、いつもはきちんとキャッチする神山が失敗して(帽子のスピードも速かった)、顔面直撃。めっちゃ痛そうにしてるのが気の毒でした。話は脱線しましたが、秘めていた恋心をアピールする時のシートンの「あなた様の側にいる為に、私は男を磨いて、磨いて、磨いて!!」って迫るシーンがめっちゃ素敵です(笑)滑り知らずとマルらしからぬ所はあれど、笑いの基本がその動きにあるとこは変わってません(笑)マーガレットに熱く求愛するシートンですが、勿論今の彼女には迷惑以外の何ものでもありません。振り払われ逃げ出され、その場に残るシートン。前半は普通に「マーガレット様ぁ」と追いかけますが、後半は「…可愛い(グフッ)」って感じのアドリブが入り、一気に変態くさくなってるシートン(爆)シートンが捌けた後、葉っぱの相関図にちゃんとシートンも加わり、それを妖精達に指摘され、「お手上げだぁ!!〜どーしよーぉ!!」と倒れて、寝ころんだ状態でほおづえを付く妖精2人組の可愛いこと!!!!もー鼻血ものです(爆) そのまま妖精達は暗闇に紛れて捌けるのですが、並んで寝転がって顔を見合わせた後、バタリと倒れるのがまた可愛い。 ホープランドの森で逃げ回る桃、木の幹の所でアルバニーから逃げているつかの間の休息にお腹が空いた→なんかあったっけ?→保存食(?)チョコ(?)を食べるって場面が前半観劇の時にはあったのですが、後半では丸ごとカットされてました。アドリブとかが日々長くなって舞台時間押したんでしょうね…桃、ごめんよー。その後、アルバニーがやってくるのに気づいて逃げ出す桃。桃が去った後、桃を探して木の幹に辿り着くアルバニー。「愛しい人はどこに…」って切なそうな表情を見せるアルバニーにちょっと萌え。そこに現れたのはマーガレット。アルバニーの姿を見て、「朝日の下で誓った言葉が嘘ではないと言ってください」と心変わりしたアルバニーを変わらず愛する自分の気持ちを訴えますが、惚れ薬で桃に心を奪われてしまってるアルバニーには伝わりません。「あなたに情熱を注ぐ男がここにくる。その男に愛を捧げればいい」と言った所に直樹登場。「私はこれでお役ご免です」とマーガレットを置いて立ち去ろうとして、それにマーガレットが縋ろうとすると、「離せ!!メスブタ!!」ええええっ!!!!アイドルにこのセリフ…ごっつ衝撃的ですがな。メスブタってメスブタって…強烈すぎてこのシーン、私にとってメインはこのセリフに>間違った楽しみ方。あまりの暴言に座り込み、泣き出すマーガレット。さすがにこれには直樹も怒って、アルバニーに食って掛かります、2人が険悪なムードになったその時に、遠くからシートンの声が。マーガレットは「もう私には何も信じられません」と泣きながら退場。追いかけていこうとした直樹はその場に丁度現れたシートンに、押し返され、阻止されます。邪魔をされたと怒る直樹。しかし答えるシートンの様子がどうも可笑しいと気づき、直樹とアルバニーが戸惑ってると、シートンは本来あるべき姿に戻ったと。「オカマは過ぎ去った過去の話」と目を細め、2人に告げる表情の凛々しさが素敵です(笑)戸惑いつつも、桃を探していた事を思い出したアルバニーがその場を去ろうとすると、また足を引っかけて転倒させるシートン。この時の中間の転け方が思いっきりよくて生音が痛そう…。でもその好演がまた何とも好感度高し。そして直樹がマーガレットを追いかけて捌けようとすると石を投げるシートン。ほっとんどその石は外れちゃってて、「危ないなぁ、当たったらどうするんだよ!」「当てようと思ったんだ」の会話が交わされますが、演出上は当てるのが本当なのかな?8回観劇して、2回くらいしか当たってませんでしたが>確率悪っ!!シートンの態度に色めき立つアルバニーと直樹。シートンVS2人の対決で、赤いライトアップと音楽が流れ、スローモーションで追いかけっこをする3人(笑)そして木の幹をぐるぐる回って追いかけっこする3人を見守る妖精2人。たまにシートンにちょっかいを掛けていたずらするエルフィンが見られます(笑)最終的に直樹に跳び蹴りをくらい(これが上手い!)地面に倒れ伏すシートン。結局2人共に逃げられたシートン。気を取り直してマーガレットを探しにその場を去ります。 残った妖精2人。滑り前に出てきて、エ「こりゃまいったネ!惚れ薬で偽オカマが本性あらわしちゃったv」…だからここまで話ややこしくしたのお前やんけ!!!!笑い話ちゃうで!!エルフィンよりは少し常識のある(設定)らしいコンフィが「なんとかしなきゃ!」と言いだし、また悩む2人。そうこうしてるとマーガレットと桃が木の幹にやってきます。そろそろと中央から下手にコンフィ、上手にエルフィンが移動してると女の子2人が互いの存在に気づき大きな声を上げます。それで2妖精は慌てて転け掛けるフリをするのですが、なんともヒーリーズ下手くそのエルフィンは何度か本当に躓くことも多かった(笑)こそこそと木の幹の後ろに回り込み、根っこの空洞の穴からコンフィ、木の陰からエルフィンが2人の様子を見守ります。互いの恋人達の心変わりに胸を痛め、互いの身の上を話し出す女の子達の様子に、エ「いい娘達だ」と泣きながらクシャミをするエルフィン>ちょっと仕草が可愛い。やっぱり元通りにしてあげないと、と漸く本気になった妖精達は前に滑り出てきて女の子達を眠らせる事に。その前に妖精を呼び出し、直樹とアルバニーを眠らせてこの場に連れてこいと命令>えらそう。そして上手にコンフィ、下手にエルフィンが滑り出すんですが、やはり大抵においてエルフィンの滑り方が怪しく、転け掛けて客席から笑いが起きることもしばしば。コンフィは見えてないけど、客席の反応で「転けたでしょ?」とエルフィンに言うと、いつも笑ったり素知らぬ顔ですっとぼけるエルフィン。コンフィの 2人を眠らせた所に、妖精達が眠らせたアルバニー(上手)と直樹(下手)登場。頭の上に抱え上げて数人で運んでくるのですが、何度か直樹の方が股全開だったり、がに股だったりで、運んできた妖精が頭を殴られる理不尽さ>妖精罪ないのに…。寝かせた2人に合わせてまずはアルバニーに惚れ薬をかけ、マーガレットを見るように仕組もうとして、またエルフィンがくしゃみしてしまい、薬はマーガレットに。起きたマーガレットは直樹を見てしまい、「直樹様v」と駆け寄り掛けるのをコンフィが慌てて眠らせ、エルフィンが網を引くような仕草でアルバニーの所まで引き寄せ、取りあえず完全に恋心が入れ替わってしまうのを阻止します。「危なかったぁ〜」「エルフィンしっかりしてくれよ!」「ゴメンゴメン」と会話が交わされた後、やっぱり直樹と桃の方からにしようと、下手側に移動するコンフィとエルフィン。直樹に呪文を掛けようとしたところ、杖を向ける間際に走り回っていたチビ妖精(真鳥?)にぶつかられ、杖は桃へと。起きた桃は「アルバニー様v」…以下同文。またまた慌ててコンフィが桃を眠らせて、エルフィンが引っ張りよせますが、このシーン、2妖精は何がごっつ疲れるのかミス多し。27日の夜なんて、ここでエルフィンぐったりしてしまって、引っ張り寄せるの途中で止めてコンフィに「最後まで引き寄せろよ!」と怒られたり、やっぱこっち(アルバニー達)にしようとコンフィに言われるも疲れ果て、放心状態で立ち上がらずに怒られたり。どこで集中力切れてんねん!!グッダグダでした。部下の妖精を全部追い払い、気を取り直して今度こそアルバニー&マーガレット(上手)側に行き、惚れ薬の呪文をアルバニーに掛ける妖精。後半戦はよれよれになった杖が折れたり、元に戻らなくなったりと、タレントと一緒で小道具にもガタがきてましたが(笑)それを悲しそうに見つめるエルフィンを観察している辺りかなり末期症状。呪文は途中で「以下同文!!」と省略しても効力はちゃんとあるみたいで、無事目を覚ましたアルバニー(起こして顔をマーガレットに、向けるのはエルフィンの役目)はマーガレットを見て、抱き起こし、抱擁して幸せなカップル無事復活。 マーガレットを胸に抱くアルバニーはごっつ男前でした。成功に気をよくしたエルフィンとコンフィは「よしっ!よし!よし!」と手をたたき合って喜び、「次は直樹だ!」とヒーリーズで滑って下手へ移動。…なのですがコンスタントにヒーリーズ下手くそなエルフィンと違って普通に上手いコンフィ、勢いよく滑るだけに、失敗した時も派手です。14日の夜公演で舞台中央辺りでコントみたいに派手にこけ、そのまま滑り込むように大股開けて寝ている直樹の股間に急接近。仕込みだったらいっそ、コンフィ天才的なんですが。あまりの事に一瞬の静寂が松竹座を占め、次の瞬間、客席大爆笑、エルフィン笑い転げて立てない位ウケてました。そのままフリーズ状態だったコンフィは、騒ぎで起きた直樹を慌ててもう一度眠らせ(そんなアドリブはちゃんと効く)事なきを得ましたが。 先程のアルバニー&マーガレットと同じように直樹に魔法をかける2妖精。初日は普通にエルフィンが起こすと起きあがってくれていた直樹ですが、中盤以降は全く自分では手伝ってくれない、寧ろ起こす行為に抵抗してみせる直樹に、エルフィン、苦行のシーンに。ごっつ気合い入れて起こそうとするのですが、なかなか起きあがらず、半泣きになってるエルフィンが間違いなくこのシーンの見所です。たまにコンフィが「…手伝おうか?」みたいに言ってくれる程、起こし掛けても元に戻ってしまう直樹。たまに寝てるはずなのに直樹の手が自分の股間を掴んでるのも気になるところ>ただの変態。そんなこんなでアルバニーと違って四苦八苦しながら直樹を起こすと、普通に桃を起こし会話をする時もあれば、たまに桃の話し方を真似たり、ちょっと変なテンションになったり、上手く元に戻っていない事もあったりしつつ、「まぁ(一応恋心は元に戻ったし)いいか」って展開に。そこへ何も知らないシートンが到着。 アルバニーを突き飛ばし、マーガレットに愛を切々と訴えるも、アルバニーがもう元に戻ったから「やはり私にはアルバニーがおります」とマーガレットに振られてしまうシートン。それならばシートンは、前通りにマーガレットの護衛に戻るだけですと、告げた途端にオカマ言葉&仕草に戻るキャラのメリハリがとても良かった(^-^)2妖精達もいい加減で「シートンは人間が出来てるね」「アイツはあのままにしておこう」って鬼っー!! 第二場 ホープランドの森(続く時間) (切る所がここでいいか微妙…)一段落した所に、アントーニオ公爵の腹心ギルデンスターンが現れ、彼がその昔公爵親子に城から追い落とされたマーガレットの兄、クローディオであること、剣を持って、逃亡生活に終止符を打ち、正当な権利を取り戻す為に、本来の自分の運命に向かい合う為に城へ向かうと宣言します。駆け落ちでアセンズから逃げ出すことばかりを考えていたアルバニーはそれで思い直し、彼とともに城へ乗り込む決意を固める。 ややこしくなった話が元に戻った時点で、アルバニーとマーガレットは最初の予定通り逃げることを、直樹と桃は元いた世界に戻る道を探すために道を別れようと挨拶し、別々の方向に去ろうとした時に、花道からギルデンスターン登場! 一気にその場がシリアスな空気に。 ずっと逃げ続けても幸せになどなれない、そうやって一生何からも逃げ続ける気か?その覚悟があってそれでも逃げる道を選ぶのかとアルバニーに詰め寄るギルデンスターン。聞いていた直樹が「おい!そこのヒゲ!!」…は初日から数日間のセリフでそれ以降は「おい!そこのお前」に変わってた細かい変更が、必要だったかどうかは全く持って謎ですが、ギルデンスターンに詰め寄り、逃げ切れるかもしれないじゃないか、そんなの分からないやろ、と反論すると、自分自身が逃亡者だからこそ、分かるのだとギルデンスターン。その言葉に混乱する一同。なんか喋ってるのすばるばっかりの長丁場なのですが、格好いいから許します>盲目。10年前エミリアとアントーニオに命をつけねらわれ城から逃げ出したと語り出すギルデンスターン。セリフ的には「アセンズを憂い、たった一人の妹の身を案じ、夜ごと悪夢に魘されて、安らかに眠った時など一日もなかった」ってのが好きです(といいつつうろ覚えなので間違えていたらすみません…)。そして「マーガレット…大切なお前にそのような思いはして欲しくないのだ」と語りかける時のすばるの優しい声がもー!!ファン的にはたまりません(>_<)!!マーガレットが跪き、「きっと帰ってきてくださると!信じておりました!お兄さま!」と言った事で、ギルデンスターンが実は10年前城を追放されたアセンズ国の正当な王位継承者であるクローディオであることが判明。その場で付け髭をとるすばる。両面テープでつけてるそれは粘着力が強いのか、すばるの肌を真っ赤にしたり、荒らして時には血塗れにしたり(本人談)、取りきれずシリアスなシーンなのにそのまま鼻の下部分に残ったりとなかなか手強いアイテムでした。クローディオは逃亡を止め、正当なる権利を取り戻す為にアセンズに戻ってきたものの、摂政となり国の実権を握っているアントーニオとの直接対決は無謀なのでその臣下に入り込み、様子を探っていたのだと。だが権力を握るため、マーガレットを捕まえて彼女との婚礼の儀を執り行う事を強行するだろう今、一刻の猶予もないので城に乗り込み立ち向かわなければ誰の身にも平穏は訪れないと、剣を構えたクローディオに、「このアルバニー目が覚めました、お供させてください」と同じく剣を抜く中間。それにオカマ兵士のシートンも「私もお供しますわv」と剣を重ねます。「君達がそういってくれると信じてた」とそれに自分の剣を重ねるクローディオ。なかなか感動的なシーンですが、マルと中間かと思うと、そりゃすばるの熱烈なファンみたいなもんだからね(冷)とつい現実と混同。城に向かう事になった3人。もののついでとばかりに直樹にも「お前も来るか?」と勧誘するクローディオ。あっさりと勧誘される直樹も、亮ちゃんかと思えば…以下同文。城に乗り込む為に花道へクローディオに呼ばれ付き従うアルバニー。「行くぞ!」と言われ「はい!!」と答える時、渋谷さんを見る中間の表情が、やはり自担に声を掛けられて喜んでいるファンにしか見えん…いや、可愛いんだけどさ(笑) 走り去るクローディオに続くアルバニー。私も参ります!と言い出したマーガレットに、お一人では危ないからお供します、と共に行くシートン。その場に残った桃と直樹(と2妖精)。直樹は何も出来ないけど俺も行く、と言いだし一人走り去ります。思わず勢い的に見送ってしまったものの、500年前の世界の森の中に1人ぼっちにされた事実に気づいた桃は、私も連れてってーとその後を追いかけていきます>よく考えりゃひでえ話だ。 そして残ったのは森の妖精達。皆が城に行ってしまい、自分達の行くのか?と聞くコンフィに、真鳥妖精達にワイヤーをつけて貰っていたエルフィン。勿論行くと言って、役に立つのかと心配するコンフィに、城全体に善は前、悪は後ろの魔法を掛ければいいと提案。成功するか分からないし、と渋るコンフィを置いて、「ごちゃごちゃいっていないで行くよ!」と今回たった一人だけのフライング!!!(ってもホンマに吊されて上に上がるだけやけど)明らかに舞台出演メンバー中一番体重が重そうな大倉が!!!適任はやっさんかと思いますが、下で置いていくな!!っとちっちゃいのが飛び跳ねてるのが、可愛い絵面なのかもしれん。そして上に上がって行ってる大倉のすんごい優越感に満ちた表情がチェックポイント。ホントにつり上がるだけなので、上に上がった時点で舞台は暗転。場面は替わります(笑) 第三場 城内・大広間(続く時間) 城内に攻め入るアルバニー、クローディオ、シートン。それに遅れて直樹も続き、アントーニオに挑みます。妖精の助け(られたのか?)も借りて、ギルデンスターンであったクローディオがアントーニオをうち負かし、正当なる権利を奪い返します。観念したアントーニオの命を奪おうとしたその時、エミリアが息子を庇い、復讐に至るまでの経緯を語り、全ては自分の罪だから、息子を斬るなら自分を斬ってくれ、息子だけは許してくれと訴え、時に運命を切り開く手段としての力は必要だが、許す心も必要だとアントーニオ親子を許し、アセンズの国の為に働いてくれと親子に頼むクローディオ。彼に忠誠を誓い、明日にはクローディオの戴冠式と、マーガレット&アルバニーの婚礼の儀が行われるという大円団に。 城に攻め入ったって事で、兵士達が賊が攻めてきたと、甲冑を身に纏った中堅関ジュメンバーが客席、1階通路、桟敷前方に登場。妖精姿と違って体が出来上がってきた十代後半、二十歳の声のかかったJrには、戦士姿がよくお似合い。似合ってなかったのは甲冑サイズが全く合ってないのか、何か絶対間違ってるのは分かるんだけど何が(何からが)原因なのか分からない浮き上がった甲冑の文ちゃんくらいでしょうか。特に胸を張って堂々とした態度で出てきて指示を下す桐山辺りは間違いなく下っ端でない筈。普通にカッコイイです。花道から登場はアントーニオとエミリア。城にアルバニーと共に数名の賊が潜入してきたとの報告を受け、迎え撃つ城の兵の戦闘にギルデンスターンが立ってるかと尋ねる辺り、どれほどギルデンスターンがアントーニオ公爵親子の信頼を勝ち得ていたかが伺えます(ちょっとホロリ)ギルデンスターンの姿がない事、賊は通常の通用門からではなく、一部の者しか知らない城の秘密の通路を使って城内に潜入したと聞き、それをさっさと掃滅できない城の兵達に苛立ちをぶつける公爵親子。取り敢えず室兄兵士(これもタッパあってカッコイイ)の勧めで公爵親子は一旦、地下室に身を隠すことに。2人と室兄兵士が捌けた後、城内更に奥深くに攻め入るアルバニーは下手、バルコニー壇上から登場。剣裁きもなかなか頑張ってて好印象。公爵の姿を探し、兵士達と剣を交わすアルバニー。花道からはクローディオがこれまた城の兵と戦いながら舞台へ。アルバニーに戦わないと、向き合わないと、未来は開けないと激を飛ばすクローディオ。ここですばるソロ。兵士と剣を交えながら歌うこの曲めっちゃいい!。この辺すばるしか見えてない為、兵士役でいっぱい関ジュ出てるんですが、私の記憶に残ってるのは、すばるが歌う関係上、切り結んだ状態である程度の時間剣を交えてる子達だけ。青木と大智くらいのもんですか。大智は妖精衣装も童顔だから似合ってましたが、体格の良い子だから兵士姿も少年兵って感じで似合う!クローディオが「出て来い!アントーニオ!!」と叫ぶと、上手から公爵とエミリア登場。アントーニオの野望を暴露するクローディオに、「わが野望を知る者は母上と腹心のギルデンスターン、2人だけの筈、貴様一体何者だ!?」みたいな事をアントーニオは問いかけますが、そんな信頼しとる部下、付け髭取っただけで、服も変わってないのに、なして分からんのかって突っ込みは、おいといて。「お分かりになりませぬか、私の仮の名は!!ギルデンスターン!!」と告げるすばるが格好良い〜vvvそして「裏切ったのか、ギルデンスターン!!」と叫ぶ公爵がちょっと本気でショックを受けてる様子でこれまたなんとも不思議。エミリアが「仮の名とはどういう事ですか!?」と追求すると「この顔をとくと見るが良い!!」と10年前に追い出され命をつけ狙った男が帰ってきたと言いながら、エミリアに顔をむけるクローディオ。エミリアがその名を告げ、城の兵士たちも一瞬剣が止まりますが、また公爵たちの命令であっさりアセンズ国の正統なる王位継承者に剣を向ける衛兵たち。その辺もうちょうっと躊躇いとかはないのか(爆)アントーニオも剣を抜き、「亡霊は亡霊らしく早々に地獄へ送っることに致しましょう」みたいな事を口にして、マーガレットを守って城についてきたシートンも加わり、3人で衛兵とアントーニオに立ち向かうことに。この時にシートンはオカマと引っ掛けてシートン必殺「両刀使い」を披露しますが、どっちにしろ洋風の重い剣を両手で操ってちゃんと殺陣をしてるマルは偉い!そこに直樹もやってきて、素手で兵士に追っかけられていた直樹は、クローディオに身を守ってもらったりも。その後、剣術に優れたアントーニオ相手に、3人は、直樹の守りまで手が行き届かない状態になりますが、直樹を心配したエルフィンが、直樹の周りをウロウロしてたら偶然、花粉症をうつした代わりになんでだかクシャミで強くなってしまう魔法(正式名称分かりません)をかけてしまったので、直樹もなんとなく兵士と戦って、それなりに結果を出していきます。いつの間にか兵士は全てやられ、残ったのはアントーニオ公爵だけに。3人プラス直樹で挑むも剣技に優れたアントーニオ相手に複数でもクローディオ側が不利なので、妖精達が善は前悪は後ろへの魔法を(でも役に立ってる様子なし)かけ、数人がかりで、互いに助け合い、一度はクローディオがアントーニオに剣を落とされ(すばるが頭上で一度受け止め、その後ヒナに短剣で剣を叩き落されるくだりはこの場面の見せ場!)るものの、その剣をアルバニーが阻止し、アルバニーの窮地にはシートンと剣を取り戻したクローディオが助けの手をいれと、最終的に多分剣の腕としては数段上であると思われるアントーニオの剣を、クローディオが叩き落します。しっかしヒナの殺陣がすごい!!私もめっちゃ見直しましたが、この部分を観た知り合いで絶賛しなかった人はいません!!負けを認め命を奪えというアントーニオの前に立ったのはエミリア。全ては自分の復讐の為に招いた事態。息子を切るなら自分を斬ってくれと懇願します。そしてすでにクローディオは立ち聞きして知っていた真実、先王の下で仕えていた兵士であったこと、謀反の意があると疑われ城を追われた事を恨み、この国を乗っ取ろうとしたことを告白します。後半は横山氏、演技に力が入ってきて、エミリア(女)の時とクインス(男)の時と、大分声音を変えてます。エミリアが実は男だったという事実が発覚する辺り、シリアスなシーンでの少しの見せ場、シートンの「どおりで何かあたしと同じ匂いがすると思ってたの」などの迷言も。ヴィスカリア・クインス(エミリア)を斬ろうとするも剣を降ろすアルバニー。それに併せて、クローディオもシートンも剣を降ろします。それを哀れみと取って、屈辱だと短剣で自害しようとするアントーニオを「まだ目が覚めないのか!」と張り飛ばすクインス。クローディオやアルバニー達の戦いを見て、誠実に生きているその姿に改心したクインスにいきなり説教されるアントーニオの気の毒なこと…。アナタが順応力高すぎるだけで、アントーニオのその行動、今までの生き方から考えたら仕方ないやんけ。まぁそんなこんなで改心したアントーニオ親子。アセンズの国はクローディオが継ぐことになり、明日の戴冠式(急すぎます)に一緒にマーガレットとアルバニーの婚礼の儀を執り行うことに。アントーニオ親子はマーガレットに謝り、国を去るといいますが、クローディオに国に残って離れていてアセンズの政も分からない自分を助けてはくれまいかといわれ、臣下に収まることに。このシーンでいっぱい突っ込みたいのは、マーガレットに謝る前に邪魔だったんでしょうけど剣を下げているベルトを外すアントーニオ。徐にそんな事されたら初見の人は100%いきなりズボンを脱ぎだすのかと勘違いしますんで>露出狂かと思ったよ…。クローディオは政が分からないと言っとりましたが、少なくとも腹心に上り詰める位ギルデンスターンとしてアントーニオ公爵の側にいたんだったらそれなりに分かるんでは??って。なにより改心早すぎ〜。ご都合主義もいいとこ!!…だけどまぁ、ジャニ舞台と考えたらまだストーリー破綻してへん方かなぁ>判断基準が所詮あまい。 シートンに「アセンズに平和を、人々に喜びを(だっけ?)」と言われ、王冠を受け取り、「勿論だ、私はそのために戻ってきたのだから」と答えるすばるのかっこいいこと!!!!出番少ないけど、相変わらず最後に全部持って行く人!!!なんて王冠とか似合うの!?ヨコヒナがすばるにかしづくシーンなんか、もー三馬鹿好きには鳥肌ものです>ごっつ個人的意見。 明日の準備の為にと、クインス、アントーニオが捌け、クローディオが捌け、エミリアの変装セットと直樹が兵士から奪った剣を抱えてシートンも退場。直樹にはオカマモードなのに、桃から受け取る時には「ありがとう」と渋い声を使い分ける演技の細かさも◎高笑いしながら最後までしっかり笑いを取りつつ退場するシートンは、MCの時の丸山隆平と同一人物とは思えません>なんせ滑り知らず。そしてマーガレットとアルバニーが去り、その会話を聞いていて。今まで散々人物恋愛相関図めちゃめちゃに引っ掻き回したくせに「全て我々のおかげだな」「我等がちょっと本気を出せばこんなものだと」根拠のない自信満々だった妖精達も、直樹と桃を元の世界に戻してあげる為、一足先に城を出て森に戻ります。最後に残った桃と直樹が皆の生き様を見て、自分たちも現実に立ち向かおうと、逃げ出さずちゃんと親に交際を認めてもらおうと言い出し、現代に帰る為、アルバニーのアドバイスに従いホープランドの森に戻ることを決めます。 第四場 元のホープランドの森(翌朝) 森に戻り、朝を迎える直樹と桃。起きて現代への道を探そうとすると、一筋の光が導くように道を指します。互いに確かめると長い長い、同じ夢を共有して見ていたという不思議と、その一晩の夢で学んだことを生かし、夢の中の人たちに恥じないよう、頑張って生きていくことを誓って、直樹と桃はその方向に歩き出します。 直樹と桃が捌けると妖精達が舞台上に溢れ、ついでに通路をエルフィン&コンフィの両妖精がヒーリーズで滑って颯爽と舞台に登場!…と言いたいのですが、ヒーリーズの得意な安田妖精は前述の通りですが、図体がでかく、ヒーリーズが苦手で足腰弱いんかいといいたい大倉妖精は、後半戦特に躓く×2。デカイから音も派手でめっちゃ目立つんですけど…。もうまともに滑れないなら無理してヒーリーズで滑らなくていいから(冷)舞台上に上がってコンフィ&エルフィンメインで歌。コミカルな動きも見せながら軽快な感じのラップ部分が特に印象的だけど歌ってるのはなんの事ない1幕終了と同じ歌。…2回歌ってるけどあっちは実は大智&濱ちゃんメインなのに、2曲歌ってるような錯覚を覚える正しくも幸せなエイトファン。 歌が終わると木の幹の前で寝ていた桃と直樹が目を覚まします。朝を迎え、目を覚ました2人は不思議な夢を見ていたと呟きます。「王女さまとか、護衛の兵士とか」「オカマの護衛に公爵と」「デッカイ母親で、実は父親!!」と最後2人で声を合わせて笑いながら言ってるのはちょっと可愛い。夢の中で学んだことを胸に自分達の親を戻って説得しようと言い出す2人。でもどっちに行けばいいんだろうって所で、木の幹下にエルフィン、木の上の方にコンフィが顔を出して、花道の方向を照らします。そしてそちらに歩き出す桃と直樹。1本の木の上下の穴から顔を出してる妖精2人の絵面の可愛いことと言ったら!!それを観て悶え苦しむ怪しい人になってしまいました(笑)見送りながら「カーナビ直しといたよ」「ガソリンも満タンにしといたからね!」と現代知識の造詣も深いらしい妖精。どんな設定だよ。「なんか…色々ゴメンね」って半分笑ってるような口調でいうエルフィンは卑怯に可愛いけどさ。聞こえない妖精の声が届いたような直樹と桃は戻ってきて、夢の住人に礼を述べ、そして花道を去っていきます。 ここでED。上手後ろの方にアントーニオ、大木の右側にクローディオ、妖精は前述の通り。クローディオの少し前にマーガレットとアルバニー、大木挟んで左側にシートン、その奥にクインス。…と言いたい所ですが、まだ劇終わってへんのにEDで出てくる横山さんはカツラを着用せず、金髪のままで出てきてました。いや、そのままで出てきたら若すぎるって(笑)EDの歌い出しはすばる。各自ソロパートあり。アルバニーの隣に立つクローディオは、時折変顔(イノキetc)とか、ガン見で中間アルバニーを笑わせようとしますが、見ると笑ってしまうので、中間が不自然な位、視線を外してる事多し(笑)でもたまに見てしまって、ちょっと笑ってるのがまた可愛い。渋谷クローディオはちょっかいかけて腰で中間の腰を押してみたり、肘でつついてみたりと中間いじりがお気に入りの様子。最後は歌いながら皆舞台前で1列に並びますが、歌終盤で花道から捌けた亮ちゃんは、花道の下から再登場。最後は桃も加わって皆で大合唱。妖精達も出てきてバックでいっぱいいるんですけど、正直主要メンバー見るのでテンパってる為、殆ど確認できず。並ぶときにエルフィンにちょっかいを掛けてる横も頻繁に見られます。急に肩とか叩かれて驚く大倉も可愛い。基本は妖精凸凹コンビで肩を組んだり、ごちゃごちゃと遊んでます。最後は「また成長した舞台姿をお見せできますれば」「揃って頭を垂れます故」「真夏の夜の空騒ぎ」「これにて終演(?)」みたいな挨拶を次々して、舞台は全員礼して終わり。 最後には初日、6日は亮&関口まいちゃんが残って「一人で挨拶しろって言われたんで」と挨拶あったのですが、ショータイムの変更で7日以降は一斉にその場を主要登場人物が捌けてしまうので、主役ってグダグダだったけど出番から考えて妖精?と誤解してしまいそうな舞台に。亮ちゃん主役って伝わってこないよ(苦笑) ショータイムへ>>>>>> |