クラウディア


2004年5〜7月 日生劇場・大阪フェスティバルホール 

行ってきました、クラウディア。初の外部舞台に緊張しながら(笑)参戦してきたのですが、噂名高い地球ゴージャス!すばらしい!風間出てないどこでもめっちゃめっちゃ楽しかったです。休憩入れて3時間の長丁場でしたが、眠くなるシーンもなく、長いとも思わない位テンポ良く、あっちゅー間に終わった感じ。普通にゴージャスファンになったので、来年も是非ゴージャス舞台見に行きたいです〜vあ、風間出てくれるに越した事はないんですけどね。取りあえず地方公演までは手が出せず、東京と大阪のみの計5公演の観劇です


配役設定
毘子蔵 岸谷五朗 未国の長。
細亜羅 寺脇康文 根国一の剣豪。毘子蔵とは幼なじみ。クラウディアと恋に落ちる。
クラウディア 本田美奈子 未国の民でナイトクラブで歌ってる。まだ成人していない。
神親殿 YU−KI この世界の神?彼女の定めた規律で世界は回っている。
龍の子 風間俊介 まんま(笑)神親殿の命で人に罰を与える存在。
ヤン 平沢 智 根国の長。
おりえ 三咲レア 未国の女剣士。密かに毘子蔵に恋心を抱いている。



☆FRIENDS(本田♪)
舞台上にはクラウディアが一人でメロディを悲しげに口ずさみます。障子の向こうでは未国と根国の戦いの後の祭りで盛り上がる人の影が。そんな輪の中に、彼女は入れない風。
☆女呼んでブギ(根国の民♪)
段々大きくなる祭りの囃子と共に、障子を破ってわらわらと人が踊り出します。祭り一色って感じですが、歌も踊りも当たり前だが立派なもの。プロって素晴らしい…。いや、ジャニ舞台慣れしてるもんで。山本寛斎デザインの和服がまた華やかで舞台に彩りを与えてます。激しい戦が終わった後のつかの間の休息を誰もが楽しんでいる様子。未国の王であるヤンも混じって踊ってます…こーゆ群舞、風間も踊りたかったやろなー。そんな踊り楽しむ人の合間を縫うように細亜羅
(ジアラ)が姿を現します。ここ数週間で戦が激しくなって、クラウディアの身の安全を心配している様子。そんな細亜羅に彼の心中も知らず、先日の戦での功績をヤンが褒め称えます。細亜羅の武勲を聞き、自分達も剣の腕を磨こうと戦意を新たにする若者達を横目にその場を去る細亜羅。あ、細亜羅が去った後、ヤンはまだ暴れたりないと若い兵隊を集め、未国、根国両方の人間が集まる特別危険区域のナイトクラブに繰り出します。
☆匂艶(にじいろ)THE NIGHT CLUB(本田+未国の民♪)
この日は未国貸し切りのナイトクラブ。クラウディアは最近ここで歌ってます。理由は根国に住む細亜羅に自分を見つけて欲しいから、逢いたいから(と自分で言ってます)。盛り上がるナイトクラブに、根国の王、ヤンが率いる一隊が乱入してきます。たちまち混乱に陥るナイトクラブ。根国に押され気味の争いの中、未国の長である毘子蔵
(ヒコゾウ)が現れます。
☆恋のジャックナイフ(岸谷&三咲♪)
長の登場にその場から逃げ出す未国の民。その前に毘子蔵を中心に踊るダンスがすごく格好いい!当たり前なんだけど振りの入ってない人もいなければ、振り遅れる人もいないんよね…。ダンスの後、民が捌け、1人で立ち回り、次々と敵を倒していく毘子蔵。後方舞台上からおりえも現れて、毘子蔵と背中を合わせ、戦います。2人の圧倒的な剣技に、一転して不利な状況になる根国の兵達。慌ててその場から一旦、逃げ出します。
私的には今回の舞台の中でこの組み合わせが一番格好良くて好き。格好いい系の女の人に弱いのです(笑)三咲さん、すっごい細いのに綺麗な筋肉のついた締まった身体してらっしゃいますv衣装は黒の女性用のセパレーツ鎧と腰の部分には和柄の布を巻き付け、黒の鋼(?)のブーツ。なんかゲームのRPGとかに出てきそうだ(笑)コテとか肩当ても黒一色で格好いい女剣士って感じですね。やはりヅカ出身だけに、身体の線の見せ方とか上手いしね。
☆BGM 真夏の果実
そんな争いの中、混迷のナイトクラブで、細亜羅とクラウディアは互いの姿を見つけだします。だけれどこんな状況下では互いに近づく事もできません、それが元でまた新たな争いを生むのは目に見えているからです。ってな訳でお互いの気持ちをボディランゲージで表す2人(笑)この辺、可愛く面白く仕上がってます。敵対する別の国に生まれ育ち、互いに引かれ合ってしまった2人は、いつか人目を憚らずに会える日が来ることを切に願います。そんな二人の触れあうこともできない逢瀬は、銃声によって突然打ちきられます。
銃―――ガンを使ったのは根国の兵。剣が戦の主体を占める世界でも、それを上回る高度な武器は存在するようです。けれどこの世界ではそれは禁忌の武器らしく、ガンを使うと火薬の匂いに誘われて、龍を操り、龍の子が人間に罰を与えに空からやってくる…とかって設定らしいっす。その警告をおりえは口にしますが、根国の兵は一向に聞き入れようとせず、更に銃弾を発します。
☆怪物君の空(根国&未国の民♪…もしやこれが風間ソロだった筈の部分?)
危惧通り、空からは龍が現れ(舞台中央に幕が下り、それがスクリーン代わりになって龍の姿の影が映し出されます)、その赤い眼光に狙われ、恐怖に逃げまどう両国の民達。白い幕が舞台上に落ち、それを広げて取り去ると、その中央にはやっとこさ登場の龍の子、風間の姿が。風間氏の衣装は日本のイメージの竜の色。深緑一色で、なんでかしらん、胸に背中に沢山絵馬つけてます。額の所には赤く光る印もつけてますが、大阪公演で一回一緒に入った姉は『眉毛がつながってるのかと思った』など言ってました>失敬な!!手には大振りの形の凝った剣。頭にはターバンみたいなの巻いてますが、役の設定上でしょうか?風間長髪です(-_-;)東京公演はまだそんな気にならなかったんだけど大阪公演では正直伸ばしすぎだ〜他の仕事どーすんねん!と思った。…新潟の千秋楽まで切らない気かしら、この子。ずるずるに引きずりそうな長さの衣装に、他の人達の色とりどりの和装とは一線を画した緑一色のそれが一応神様って区分けなのかしらん??まぁ戦の真っ直中に降り立った龍の子は、剣を振りかざし、それが一閃すると、周りにいる人間達は倒れ、傷つき、ガンを持った根国の兵は見えない力で龍の子に引き寄せられ、手にしたそれを真っ二つにねじ曲げられてしまいます。基本、風間氏は人外のものとしての印象を極力瞬きをしない事で、現してるそうです(本人、雑誌にて談)。実際、誰かと視線を合わすとかは意識して避けてるみたいで、視点はいつも別のトコを見てる感じです。表情消してるのも見てたら分かるから、ファンにはともかく一般的には分かりにくい拘り方は風間らしいですが…いや、好きだけどさ(笑)ともかく、龍の子の立ち回りは私的にはすごく良かったです。この辺りは1幕の見せ場ですから>ってか殆ど出てないし。後、舞台前方中央にきた龍の子を両国の兵が囲み、剣で追いつめるシーンとかは緊迫感あって良いですvま、剣の1振りで一閃しちゃうんですけどね。
龍の子を中心に物事が起こって、途中で両国兵士が争い合う中、いつのまにか諍いだけを残して自分は戦いの輪から外れていきます。階段を上り、舞台後方の段の中央で剣を振りかざすと神親殿
(カシンデン)登場です。龍の子はゴンドラで降りてきた神親殿の後方に控え、段上で剣を抱え、あぐらを組み、座ります。
☆月(YUKIソロ♪風間ブルースハープ)
神親殿はこの世界での神様みたいな感じで、基本、龍、龍の子が人に罰を与える存在なら、神親殿は人に恵み、生を与える存在みたいなの?神親殿の取り決めた規律に逆らうと、龍の子が相応の制裁を下す感じですな。そんな表裏一体みたいな関係?
神親殿がゴンドラの中で歌い始めると、龍の子はブルースハープで伴奏を。これがなかなか良いのですが、本当はあったという幻の風間が歌う部分はここだったのかも…なんてのも思ったり。まぁ他の出演者の人らの歌唱レベルから考えたら、歌はそりゃ歌わせて貰えんわなーと納得。龍の子は基本ブルースハープ吹いてますが、吹いていない時は、虚空に何かを探し、歌に耳を傾けて目をゆっくりと伏せます。その表情が幼くて子供みたいやから、龍の子にとって、神親殿の歌は子守歌みたいなものなのでしょうか?それで癒されてると分かる程、無表情の龍の子が、この時だけ人間くさい表情浮かべてます>だからそんな演技ファンしか分からんつーの。そう言えば
大阪の楽ではこのブルースハープのシーン、風間思いっきり出だし失敗してました。静まりかえったシーンやから目立つわ〜(笑)
歌い終わるとそのまま舞台は暗転。
場面は変わって未国の兵達の雑談。先の戦いで誰が敵である根国の兵を何人切ったかって自慢大会になってます。剣術に優れたおりえは18人、奢る口調でもなく、切ったと口にして、自軍の兵士達の尊敬を集めます。この辺はまたちょっと笑い要素なんかも加えてるので、おりえが可愛い感じ。そこに長である毘子蔵が現れ、おりえの事を庇うようなシーンもあるのですが、基本コミカルになってます。毘子蔵が民にここ数日で子供が生まれてるかを聞き、生まれてないと知ると、子を増やし、国を発展させる為にも祭りを行うと告げます。
同じ頃、根国でも戦い、祭りを行う事をヤンが告げ、それに民が歓喜の声を上げます。両国の盛り上がりに、「平和は?」と細亜羅はヤンに、おりえは毘子蔵に疑問を投げかけます。平和はない、と言い切る毘子蔵は、平和を口にするおりえが血塗られた刀を手にしてる矛盾を指摘します。どうして戦うのか、と皆と同じ気持ちになれないおりえと細亜羅は苦悩します。
民が失った“愛”や“平和”それはその昔、この国に存在したもの。両国の様子を観察する神親殿が過去の世界の話を少し語ります。“平和”という神経ガスに犯された、人の末路の事を。
☆汚れた台所(根国&未国の民全部♪)
この曲は役者さん達1人1人のパートが結構ちゃんとあります。テンポのいいと言うか、勢いのある曲で、皆のダンスも圧巻ものです。そして皆さん本当に歌のレベルが高い!天井から両国の様子を眺める神親殿に誰もが踊らされている感じです。最初はその狂乱に入れず、離れた所から皆の様子を見ていた2人も、最後にはその感情を拭いきれないままも、踊りの輪の中に参加。小さな疑問は大勢の渦の中に飲み込まれてしまう様子を表してます。
場面は変わり、川縁にて。クラウディアが語る、国の仕組。彼らの国では生まれてすぐに子供は国の共制(?)学校で育てられます。親はすぐに離れるので子の顔も知らず、子供も親を知りません。だから愛を与えられないで育つ子は、寂しさも知らず、知らないから“愛”を求めようとも思わないのです。クラウディアはいつも何かが足りないとずっと思っていて、それを細亜羅と出会った事によって“愛”だった事に気づいてしまったのです。そんな訳で(?)細亜羅とクラウディアが久々の再会を果たします。
☆栞(しおり)のテーマ(寺脇&本田♪)
2人の逢瀬のシーン。寺脇さんはソロの部分、歌、微妙(笑)たまに声が上擦ってたり。でもまぁ全然上手いんですけど。細亜羅が2人で過ごせる時に舞い上がってしまって、おかしな行動取ってるのがすごく可愛いです。そんな2人の逢瀬を草場の影から覗く者が数人。未国の長、毘子蔵と兵達です。2人を盛り上げる為に、ピンクのリボンとかくるくる回しながらの登場で場内爆笑。未国の女と根国の男が2人きりで会ってるなど、あってはならない事です。剣を取り上げられ、命を奪われそうになる細亜羅を救いに、根国の王、ヤンが兵を連れて登場。クラウディアを人質に取ります。互いに自国の民を返せと交渉しますが、なぜか交渉の仕方が「はないちもんめ」だったりして…いい年した大人のはないちもんめは相当可愛いです(笑)まぁ笑いも取り入れながら、両国は共に自国の民を取り返し、2人のやっている事は神親殿の決めた民族法に対する反逆罪になると警告します。
未国のクラウディアは、根国の男と逢瀬を行っていたから、毘子蔵に目をつけられ、次の祭りの時にはお前を抱くぞと宣言されますが、クラウディアはまだ19歳、子孫繁栄の儀式に参加できる成人には達してません。だから一応その場は許された形?立ち去ろうとするクラウディアの肩を掴み、毘子蔵は彼女の肩にえあみ草の花の痣がある事を確かめます。おもむろに毘子蔵も上着を脱ぐので誰もが毘子蔵の肩にも痣が!って展開になるのかと思うのですが、衣装を裏表ひっくり返して「リバーシブル♪」ってオチでした。レポじゃ上手く伝えられないんですけど、岸谷さんの間がすごい絶妙なんで、ここ本当におもしろいんです〜>ただの岸谷ファンになりそうだ。
☆DING DONG(僕だけのアイドル)(根国の民♪)
祭り風景。これが神親殿の大祭の様子かな?太鼓の音で始まった祭りに、わらわらと舞台上に現れた根国民が太鼓のばちを両手に掲げ、鳴らしながら踊ります。この集団ダンスも良いっすv動きに切れがあるけど、曲調の為か少し可愛い感じの振り付けなってます。
☆BGM 東京
祭りの参加をまだ免れているクラウディアは少し離れた所から、その様子を眺めています。祭りが終わりに近づく頃、祭りの力で引き寄せられた龍と龍の子が現実の明かりを灯す月光を遮断するのです。そして、最早ただの獣と化した男と女は相手も選ばず―――選べず、子孫繁栄の儀式に身を委ねる―――それが“祭り”であり、彼らの尊ぶ“儀式”の正体。なのです。“愛”を知らない彼らはその現状になんの疑問も嫌悪も抱かず、唯々諾々とその“伝統”を受け入れてますが、“人を愛すること”を知ってしまったクラウディアにとって、その“儀式”は恐怖の対象でしかありません。自分がその“儀式”に参加しなければならない時は刻一刻と近づいているのです。絶望に声を震わせるクラウディアの細亜羅を呼ぶ声で1幕終了です。1幕最後はほんまになんつーか18禁舞台になってます(笑)ここまでするかと思った(笑)ジャニ舞台ではありえん話だ。

                               >>>>後編へ→



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