West Side Story


2004年12〜2005年1月 青山劇場・大阪厚生年金会館

行ってきました、WSS!夏の年隊様バージョンは見られなかったので初WSSでしたが、観たらあっちのキャスティングでも観たかったと残念です。遠征するには金欠だったんで、私は大阪のみの観劇。年明けの休めない時期にやられたので、精一杯頑張って7日〜9日の計4公演の観劇です。


配役設定
リフ 大野 智 ジェット団リーダー。
トニー 櫻井 翔 リフの親友。ジェット団を共に作った。マリアと恋に落ちる。
ベルナルド 松本 潤 シャーク団リーダー。
チノ 風間俊介 シャーク団の一人。一応サブリーダー?
アクション 生田斗真 ジェット団の一人。切り込み隊長みたいな感じ。
Aラブ 山下翔央 ジェット団の一人。
ベイビー・ジョン 東新良和 ジェット団のマスコット的存在。
マリア 和音美桜 ベルナルドの妹。
アニータ 天勢いづる ベルナルドの彼女。マリアの同僚。



第1幕

第1場 街路

ニューヨーク下町のとある通り。壁と壁のセットの間、ステージ中央後方からジェット団が現れ踊る。こっちのメンバーは大野(リフ)・生田(アクション)・翔央(Aラブ)・東新(ベイビージョン)と豪華。と言っても、この時点ではリフとアクションくらいしか踊ってない(…よね?)後は外部のダンサーさん。家庭事情が複雑で社会からはみ出た不良(今時死語)の彼らは仲間と集い、踊ったりする事で体内に余ってる力を発散してる様子。WSSではお馴染みのY字ダンス(正式名称知りません)大野くんはともかく斗真もソツなく踊っていて拍手喝采もの。10年前からアクションやってそうな堂々とした生田氏を見て、数年前の8Jで前屈もまともにできなかった男と誰が思うのか。踊っているとそこに偶然通りかかったベルナルド松本。彫りの深い顔立ちは大野氏のアメリカ人配役の100倍くらい、プエルトリコ人の役がお似合い。顔の長さを2倍に見せる髪型は、冷静に考えれば間抜けなのだけどこれも合ってる!黒のスーツに赤のシャツという全く持って一般人にはとけ込めない格好も、松本氏には十分着こなせてます。嵐担でない私が言うのもなんですが、今回一番のハマリ役ではないかと思います。対立するグループのリーダーである彼を囲み、ジェット団のメンバーは蔑んだような態度を取り、その場から捌けます。ベルナルドも1人でつかみかかるようなアホではないので、挑発に乗らず、その場を去ろうとしますが、わざわざアクションと、もう1人は、ベルナルドの後を追っかけて更に挑発。その後捌けていく2人を見送ると、そこにシャーク団の右腕(?一応メイン人物)千野ことチノ風間と、もう1人が左袖から登場。ベルナルドの後ろに控え、踊ってみたり。如何せん踊る本担は年1くらいしか見られないもので、この辺からすでにチノしかあんまし見てられません…。身体の硬いダンスの苦手な風間でさえも、ちょっとキツそうながらも(ふらつきながらも)ダンスダンス!!そこに通りかかるのはジェット団のAラブ。勿論さっきの仕返しとばかりに絡まれます。取り囲まれて追いつめられると、ジェット団のアクション達が助けにきて、皆が舞台狭しと走り回り、JACの皆さんは合間にアクロなんかいれたりも。ドサクサに紛れてリフもアクロしてたように見えたのは私の気のせい?チノは地味にダンスも踊らず、上手から登場、中央後方に走り去るだけ…。そうこうしてるとまたAラブはシャークに捕まり、ベルナルドに押さえ込まれ、リンチに合いそうになった時、ジェット団駆けつけ乱闘。そこにクラブキ巡査現れ、喧嘩は中断。続いてシュランク警部補も現れ、喧嘩について問いつめますが、仲が悪くてもそこは不良同士。ジェット団もシャーク団も喧嘩はなかった。Aラブは刑事さんにでもやられたのでは?とすっとぼけます。
刑事がベルナルドにクズどもを連れて失せろ!と吐き捨てると、ベルナルドは自分の仲間達を一巡し、「行くぞシャーク」と言って仲間を連れて上手に捌けます。チノは結構最後の方に捌けて、揶揄られ、一瞬挑発に乗りそうになって、仲間に止められる場面も。
警察が去った後、ジェット団は最近すっかり自分達のシマを荒らしているシャーク団に対して挑戦状を叩き付ける打ち合わせを始めます。この時、兎に角、喧嘩っ早く頭に血が昇ってる感じなのがアクション。それを諫めて相談するちょっとクールなリーダー、リフ。多分大野さんの舞台上での間がいいんでしょうね。大変メリハリが良くて、リーダーぶりが上手く演じられてると思います。これ以上よそ者に大きな面をされる訳にはいかないと、挑戦状を叩き付ける場として、今晩体育館で行われるダンスパーティを選ぶリフ。ダンスパーティの場は中立区らしいので、そこでは騒ぎは起こさない、挑戦状を叩き付けるだけだと念を押します。決闘の手段、日時は軍事会議で双方意見し合って決めると。ナイフかも知れないし、手製のピストルになるかもしれないと盛り上がる中、ベビージョンだけはピストルの言葉にちょっと怯えた感じ>それが演技下手でも可愛い。そして決闘にはリーダーであるリフだけではなく、サブリーダーの必要性を示唆し、アクションが是非自分をと名乗り出ますが、リフはトニーの名を上げます。トニーはかれこれ一ヶ月以上顔を出していないからもう仲間じゃないというアクション。だけど、そもそもジェット団はリフとトニーが作ったもので、以前エメラルド団という別のチームとの抗争でトニーの活躍がなかったら自分達はやられていたと、他の仲間達もリフに賛同したので、アクションはイマイチ納得行かないながらも、一応引き下がります。ダンス場にリフとトニーは10時に行くと。それを告げてその場はジェット団、解散です。
上記のストーリーの間にダンスとか歌とかが組み込まれている訳ですが、なんせ華やかでレベル高い!リフのソロとかめっちゃいい!WSS決まった時から大野氏には一欠片の不安も持ってませんでしたが、確かに嵐ではこの役大野くんしかできんわ…。ダンスと演技のメリハリもはっきりしていて、大変テンポのいい感じ。

第2場 中庭
ここはドクの店の手伝いをしている(この時はペンキで看板塗ってた)トニーに、リフが今日のダンスパーティの話と、シャーク団との事を説明。一生懸命力を貸してくれと言うリフに対し、トニーはもうそういうのは卒業したんだと、仕事の片手間に話を聞いてる風で、互いのジェット団に対する思い入れの温度差を感じさせます。店の手伝い中なので、トニーはエプロンとかしてるんですが、白のシャツに黒のエプロン姿は可愛いです。しかしノースリになると、櫻井さん、えらい筋肉が…逞しい腕がベビーフェイスとはアンバランスです(笑)喧嘩とかもうする気はない、打ち込めるものを見つけた訳じゃないけれど、リフみたいにジェット団が一番じゃないのだと言いながらも、どうしてもと頼むリフの為に(一緒に暮らしてる弟みたいな存在らしい…大野くんが翔くんの弟みたい…不思議な設定だ)トニーはダンスパーティに行く約束をします。もしかしたらそこで何かを見つけるかもしれないぜ、と喜んで去っていくリフを見送り、「…分かるもんか」と呟くトニー。ここで翔くんソロ。舞台に1人で歌い上げるんで、本当に誤魔化し効かなくて、翔くん大変です。

第3場 婚礼衣装店
アニータがドレスを縫い、マリアはそのドレスのデザインをもう少し大胆なものにして欲しいと訴える場面。アメリカにきて1ヶ月、昼は仕事で夜は家から出られない、そんな退屈な生活を余儀なくされていたマリアは今日のダンスパーティを大変楽しみにしてる感じ。アメリカにマリアを呼んだのは、チノと結婚させる為だと言われ、「チノには何も感じないわ」と暴言を吐くマリア。なんだとー!!…いやまぁ、風間担ながら気持ちは分からなくもないが。そう思うと年隊様バージョンであっくんがチノだったのには無理がある。風間なら言われても分かるが、あっくんだったらこんな台詞ありえん話だ。話は脱線しましたが、過保護な兄ベルナルドは、白のシンプルなドレスしかマリアに許してくれないのだけれど、アニータが作ったドレスは可愛い感じで、実際着てみたらあんなに文句タラタラだったマリアも気に入った様子。そこで下手からベルナルドとチノが登場、お店に入ります。支度は出来たかと尋ねた後、アニータを抱きしめるベルナルド、身長差と、撫で回す手付きが実にHっぽいです…女の扱い慣れてそうで素敵ですけど(笑)チノは入り口で躊躇ってる様子。マリアが入ってこいと言っても「ここはレディの店だろ?」すっごい照れてるように言ってるのが可愛い!ベルナルドの右腕で不良なんてやってるけど、本来は純朴な青年なんでしょうな。ベルナルドが「俺達のレディさ」と言って招き寄せて、チノも漸く店の中に入り、4人で和気藹々と喋りだし、揃って下手の方に捌けます。

第4場 体育館
中立地帯である体育館でのダンスパーティ。沢山の人が集まって、ダンスを楽しんでます。皆が楽しんでる処に、上手の方からジェット団が、下手の方からシャーク団とマリアが登場。体育館は一気に緊迫した空気に。両者が距離を詰めると、ダンスパーティの主催者(責任者?)らしい男が宥め、友好を深めようと声高らかに号令を掛けますが、確執の深まっているプエルトリコ人とアメリカ人はくっきり分かれて屯ってます。音楽に合わせて両方が混じって男女で踊るダンスを提案するも、実際参加した面子は向き合った男女ではなく、同胞の相手を選んで、また舞台の上手下手でくっきり分かれます。この時のダンスに、最初言葉通りマリアは出て行こうとして、ベルナルドに止められ、マリアのお守りでチノもダンスには不参加。踊るベルナルドや仲間達を見てます。ジェットの方もアクション以下Aラブ、ベビージョンはダンスに参加してません>最初シャーク団が現れるまでは踊っていた。ジャニ組ではベルナルド&リフのみダンスに参加。それから両グループのダンス対決みたいになって、舞台いっぱい使い、交互に互いのグループを威嚇するように男女縦一列ずつになってダンス。このダンスが、リフもベルナルドもいい!特にタッパのあるベルナルドの南国系のダンスは松本氏に合っていたのか、担当じゃない私でも感心。ここで思わず8Jのダンス教室みたいなんでアッキーと南国系のダンスとか習いに行ってたのを思いだして、懐かしくなったり>古。あの時はまだ、顔は童顔で身長だけが異様に伸びて、合成写真のようだったよ…松潤。後半のダンスはベルナルドとアニータ、リフとアメリカ人の彼女(名前分からん)のダンスバトルみたいになってて、見応えありました。はやし立てつつ、マリアの様子を窺ってるチノが可愛い。最初ベルナルド、アニータ、マリアと一緒に現れた時も、仲間内ではマリアはもうチノの婚約者くらいの認識になってたみたいで、仲間に囃されて照れてるのが可愛かった。そう思うとアクションって女っ気のない設定だなー。最後の群舞っぽいラインダンスにだけはチノも参加させて貰ってました。そして一旦マリアと遅れて現れたトニー以外ステージから捌けます。
ダンス会場で偶然出会った二人は恋に落ちます。この時は後、ダンサーさんが2組出てきて、恋に落ちた風のダンス(?)を披露。この時の唇を近づけるダンスはイマイチなんだけど、背中合わせて指を鳴らす振りはなんか可愛らしくて良かったです。ダンスが終わってキスをしようと(早っ!)顔を近づける頃には捌けていた面々が舞台に戻ってきて、マリアとトニーの様子を見咎めたベルナルドによって2人は引き離されます。よりによってアメリカ人(ジェット団の一味)とダンスなんて踊ってるマリアに大激怒のベルナルド。頭ごなしに怒鳴りつけるのを、アニータとチノが庇います。ダンスはもうダメだと、帰宅を命じられるマリア。嫌がるも、ベルナルドに「家族のいう事は聞くもんだ」と取り合って貰えず、ベルナルドの命でマリアのお守りを頼まれたチノが差し出した手をしぶしぶ取り、マリアとチノはダンス会場を後にします。
そしてその後、リフが軍事会議をベルナルドに申し出ます。きっちりと決着をつけたいから、と話し合いを持ちかけますが、ベルナルドにレディのいる所でそんな話は出来ないと突っぱねられ、一度レディ達を送り届けてから、ドクの店で話をつけようという事に。
そんな不穏なダンス会場で、恋に落ちたトニーは全く持って場違いな感じ。マリアを追い求め、マリアの家までやってきます。大声でマリア!マリア!と叫ぶのは大変近所迷惑ですが、家の屋上からトニーに話し掛けるマリア。トニーは非常用の梯子を掛け登って、マリアを抱きしめます。どうにも恋愛展開が速いなぁと思ってしまう私は年寄りなのか、そのテンションありえねーと思ってしまいますが。ここはマリアとトニーの歌のシーンですが、マリアは多分、歌声で選ばれたのではって位、歌が上手い!勿論宝塚現役女役さんだけに、基礎も違うのですが、歌自体上手いんですねぇ。トニーも頑張ってるんだけど、2人きりで歌うと実力差がすごい出ちゃって(;_:)声の伸びとかがね、全然違うんです。2人はつかの間の逢瀬を楽しみ、明日夕方、マリアの務めるブライダルサロンに裏口から会いに行くと約束を交わし、その場は別れます。

第5場 街路
ダンスが終わって、帰り道。今から軍事会議に行くというベルナルドにアニータは不服げ。マリアがトニーと踊った事を頭ごなしに怒鳴りつけた事にも一言言います。プエルトリコにいた時と違って今は自由の国アメリカにいるのだから、女達にももっと自由はあるのだとアニータ。アニータ役の方はヅカでも元男役で女役に転向された方だからか、舞台での自分の見せ方が上手い!ベルナルド&アニータの組み合わせは今回のWSで正直一番好きでした。そうこうしてると、マリアを家まで送り届けたチノが合流。「ただダンスを踊っていただけじゃないか」とマリアの行動を怒っているベルナルドに、マリアを庇うような男前発言を。確かに気は弱そうだし、見た目もパッとしないけれど(それは風間だから…現実と混同)、すっごい優しいエエ男やと思うねんけどなぁ、チノ。マリアが踊っていたトニーは顔も良くて、仕事も持ってる(店の使いっ走りだけど)。実際何かの助手をやってる(最後まで聞き取れんかった…)チノより、ただの使いっ走りのトニーの給料の方が2倍近くあるらしいです。チノがプエルトリコ人で、トニーがアメリカ人というだけで。自由の国に憧れ、プエルトリコから出てきたものの、人種差別や、歴然とした労働格差に、ベルナルドは大きな不満を抱えている様子。アニータに私と夜を楽しむのか、軍事会議とどっちを選ぶと尋ねられ、まずは会議で、それからお前だ。と告げるベルナルドのエロい事!!大人になったな、松本潤!!機嫌を損ねるアニータを宥め、耳元で甘い声を囁くトコなんか、ひでえタラシ。ごっつ悪い男ですわ、この人。アニータの名前を囁き、愛の言葉(?)を口にしながら軍事会議に行くため、歩き去るベルナルド一緒にチノ他、シャーク団も捌けます。去り際までタラシ全開で格好良かったです、松本さん。
アニータを羨ましがる同郷の女の子1人。そこからプエルトリコが懐かしいと歌いだし、アニータ達残りの女はアメリカの素晴らしさを歌い、踊ります。ジャニタレを見に来て、ジャニ面の誰も出ていないこのシーンは華やかで、うっかり宝塚に迷い込んだような錯覚に陥りつつ、お気に入りのシーンでした。1公演でジャニ舞台とヅカは両方観られた気分になれてお得。普通に舞台って楽しいなって思える所。やはり外部はレベル高いわー。

第6場 ドラッグストア
すでに集まってるジェット団。血気盛んなアクションは、待たされることに苛ついてます。そんな隣でスーパーマンの漫画を読んで感心してるベビージョンは本当にマスコットっぽくて東新くんにぴったり。Aラブがお兄ちゃんに見えるよ…(翔央高1、東新高3なのに…)。荒れているアクションにドクが年寄りの説教を垂れようとすると、露骨に激昂するアクション。ほんま血の気多すぎです。そうこうしてると漸く女連れでリフがやってきます。軍事会議するのに、女を叩き出せと余裕のないアクションにクールにしないと、喧嘩は勝てないと宥めるリフ。リフの言う事も半分聞いていない位熱くなってるアクションに、再度言い聞かせるように「COOL」という言葉を口にするリフが小さいのに格好いい。劇中歌なんでしょうね?ここでCOOLに決めよう〜みたいな歌を歌い、ジェット団のダンスがあるのですが、すんごい良いんです。ジェットとシャークじゃ踊る絶対量が違うから、リフは大野くんでなきゃできなかったなぁと、ホント納得。ここがリフ的には一番の見せ場のような気がする。歌い踊り終わった後、扉が開いて、シャーク団登場。ドアを開けるのはチノの役割。きっとジェット団と違って、シャークは腕っぷしも、リーダーシップもベルナルドが飛び抜けてるから、サブリーダーはそんな細かい気遣いできるのが一番なんだよ(笑)シマを荒らすシャークに決闘を申し込むリフ。今日Aラブに暴力を加えた事を非難すると、ベルナルドはこの町に初めてきた日に、ジェット団の方が仕掛けてきた事を言い返します。そのまま険悪な雰囲気になってあわや衝突しそうになる両グループを止めるベルナルドとリフ。決闘は明日の夜、公園で行われることに。得物の打ち合わせをしてると恋愛真っ直中、幸せのカタマリなトニーが店に入ってきて、得物を使うのは男らしくない、素手で両方のグループで一番強い者同士がやりあえばいいと軽いノリで提案。アクションは反対しますが、リフはトニーの意見を聞き入れ、ベルナルドも面白いと乗っかったので得物はなしの素手で、シャークからはベルナルド、ジェットからは腕っ節の立つメンバーが出る事に。
そうこうしてると、店に警部が乱入。警察がきた時の反応は、相変わらず両グループの結束力いいです。急に箒をバットに見立てて野球ごっこをしてる振り。なにげにチノがピッチャーでアクションがバッターやってる姿が微笑ましくて素敵v敵同士の設定なんで、あの2人がちょこっと絡むだけで嬉しいのです。乱入した警部はシャーク団を追い出し、ジェット団にシャークを追い出す手伝いをしろ、どこで決闘をするのか聞き出そうとしますが、勿論目論見は上手く行かず、怒った警部はジェットも追い出し、最後にあんな連中とつきあっていたらろくな事にならんぞ、と捨て台詞を吐いて店を後にします。

第7場 婚礼衣装店
仕事が終わって、アニータ、決闘後にベルナルドと過ごす為に、フローラルの風呂に入るのだと浮かれている。マリアはもうすぐトニーが来るので、アニータを先に帰そうと、戸締まりは自分がするから帰ってくれて言うが、アニータには聞いて貰えず、トニー裏口から飛び込んでくる>もうちょい警戒とかせぇへんのか…。基本翔くんって童顔で笑ってるような顔だから、何にも考えてないトニーに見えてしまうんだな。アニータに関係がバレて、黙っていて欲しいと頼むマリア。アニータは見なかったフリをして、先に帰っていく。2人きりになったマリアとトニーはテンション上がりまくりで、結婚式の予行とかしだす只のバカップル。しかしWSSって台詞一切変えれないんですね、きっと。台詞の中に、「痩せっぽっちなの」とマリア言うんですけど、マリア役の方、健康的な体格で、まぁその太ってはないんですけど、その台詞には無理があるのでは!?って感じだったんで…。このシーンで一番印象的な台詞です、はい。散々店の商品で結婚式ごっこした後、夜の決闘の話になり、争いごとが嫌らしいマリアに懇願され、トニーは気軽に決闘止めるよ、なんて約束するのです。

第8場 近所
真っ暗な照明の中、上手にはシャーク団、下手にはジェット団が固まってます。交互に歌って、照明が当たりますが、この劇中歌は集団で歌うから、チノも歌わせて貰えるので嬉しい>声は大して聞こえませんが。ベルナルドの左隣にチノはいます。その後センター後方でトニーが歌い、右上部でアニータが歌い、左上部でマリアが祈るように歌います。

第9場 ハイウェイの下
公園で約束通り決闘を行うことになった、両グループ。双方シャーク団からはベルナルドが、ジェット団からは代表者が出て素手で拳を交えようとしたその時、トニーが乱入。「間に入って喧嘩なんて止めよう、争うつもりはないんだ」もう両者、そんな言葉で引けるような状態ではないのに全く空気が読めていない。トニーの行動に驚いたのはジェット団。慌てて止めようとしますが、マリアとの約束で頭一杯になってるトニー、リフやアクションの制止を振り切って、ベルナルドを説得しようと試みます。ベルナルドは「ならお前が掛かってこい」と完全に戦闘モードで勿論取り合いません。喧嘩はしないというトニーを「こいつチキンだぜ!」とあからさまに揶揄い始め、突き飛ばしてると、リフがキレ、ベルナルドを殴ります。しかし簡単に倒れるなんてベルナルドも見かけ倒し…まともに喧嘩したら速攻で負けていたんでは…。そらどう見ても対戦相手よりトニーの方が組み易しって感じだもんなぁ。そこで一回空気が凍り付き、逆上したベルナルドと、殴った事で後に引けなくなったリフはナイフを取り出し、リーダー対決に変更。まだ邪魔をしようとするトニーを他のジェット団のメンバーが取り押さえます。しかし決闘シーンで互いが距離を取り、ぐるぐる回って、外野が囃し立てるのを見ると、光の線で作ったリングを探し、ついついドリボを思いだしてしまうのは、単純に東京大阪で14回も通ってしまった後遺症ですな(自業自得)。リングもならなければトランクスにもならないまま(当たり前だが)ナイフを繰り出す2人。リフのナイフが飛ばされ、ベルナルド圧倒的優位の時はシャークが湧きます。その後なんとかナイフから逃れたリフが仲間に代わりのナイフを求め、アクションが手渡すと、何度か対峙した後、ベルナルドの腹部にナイフが入り、俯せになったベルナルドに背中乗りになり、リフは留めを刺そうとします。しかしそこでまたトニーがジェット団の手を振り払って邪魔に入り、リフはその手を振り払い、もう一度ベルナルドに向き合うのですが、その際にガードが無防備になっていて、ベルナルドのナイフがリフの腹(胸?)に突き刺さるのです。そのまま崩れ落ちるリフは絶命します。それに駆け寄るトニー。刺し殺してしまったベルナルドも、多分実際に人を殺したのは初めてだったのか、呆然と突っ立っており、無防備になっていた所を逆上したトニーに襲われ、ナイフで刺し殺されます。ベルナルドも崩れ落ち、それがきっかけで双方メンバーが激突します。チノはアクションと組み合ってますが、激弱。あっさり組み敷かれ、ボッコボコにやられてます。全員が殴り合いになったそこで、警察のパトカーのサイレンが鳴り響き、組み合っていた各団のメンバー達はちりぢりに逃げ出すのですが、チノはギリギリまでアクションに殴る蹴る(アクション…)のダメージを与えられていたので、なかなか立ち上がれず、よろめいて、倒れたベルナルドの身体に躓きます。転がりながら、多分、ものすごく彼を尊敬していたチノは、ベルナルドの死を信じたくなくて、自分の安全の確保も忘れてベルナルドの様子を確かめようと身体を引きずり、ベルナルドに近づこうとしますが、シャーク団の一人に半ば引きずられるように、結局その場から逃げ出すことを余儀なくされるのです。捌ける最後の瞬間まで倒れたベルナルドの方を見てる演技が堪りません(>_<)
鳴り響くパトカーのサイレン、絶命したベルナルドとリフ。その中央には弟みたいに大事だったリフを失ってしまった事と、愛するマリアの兄であるベルナルドを殺してしまった現実に打ちのめされて蹲ったトニーだけが残ってます。そこにジェット団のメンバーがトニーを引きずり起こし、逃げるように腕を引っ張り、その場からトニーは捌けます。
残ったのは―――ベルナルドとリフの死体だけ。
これで1幕終了です。
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